ラポール:良好な人間関係を築く魔法
初対面の人とでも、まるで長年付き合いのある親友のように、自然体で会話ができたら…。
そんな理想的なコミュニケーションを可能にするのが、NLPで重要視されている「ラポール」です。
ラポールとは、フランス語で「橋をかける」という意味を持つように、人と人との間に信頼関係や親近感が築かれた状態を指します。ラポールが築かれると、相手はあなたに対して心を開き、スムーズなコミュニケーションへと繋がっていきます。
ペーシング・ミラーリング・バックトラッキング: 相手との距離を縮めるテクニック
NLPでは、ラポール形成を促進するための、具体的なテクニックを紹介しています。
ペーシング:「相手に合わせてみる」
ペーシングとは、相手の呼吸、話し方、声のトーン、姿勢、動作などに合わせていくテクニックです。まるで鏡のように相手の行動を写すことで、相手に「自分は受け入れられている」と感じてもらうことができます。
- 話し方: 早口の人には早口で、ゆっくり話す人にはゆっくりと。
- 声のトーン: 明るい人には明るく、落ち着いた人には落ち着いたトーンで。
- 姿勢: 立っている場合は距離感に注意し、座っている場合は姿勢を似せてみましょう。
ミラーリング:「さりげなく真似てみる」
ミラーリングは、ペーシングよりも更にさりげなく、相手の仕草や表情を真似ていくテクニックです。相手の行動を微妙に真似ることで、無意識レベルで親近感を与えることができます。
- 仕草: 相手の髪型を触るタイミングが合ったり、飲み物を口にするタイミングが重なったりすると、親近感を覚えやすいと言われています。
- 表情: 相手の笑顔に笑顔で、真剣な表情には真剣な表情で応えることで、共感している姿勢を示すことができます。
バックトラッキング:「相手の言葉を繰り返してみる」
バックトラッキングは、相手の発言を繰り返したり、要約したりすることで、相手に「自分の話を聞いてもらえている」という安心感を与えるテクニックです。
- 例: 「今日は天気がいいですね。」と言われたら、「そうですね、今日は天気がいいですね。」と繰り返したり、「お天気の話ですね。」と要約してみましょう。
非言語コミュニケーション:言葉を超えたコミュニケーション
ラポール形成においては、言葉以外の非言語的な要素が非常に重要になります。
- アイコンタクト: 相手の目を見て話すことで、誠実さや熱意が伝わりやすくなります。
- 笑顔: 笑顔は、相手との距離を縮め、親近感を与える効果があります。
- ジェスチャー: 身振り手振りを加えることで、よりメッセージが伝わりやすくなります。
相手の「地図(世界観)」への理解を深める
NLPでは、「地図は領地ではない」という前提があります。これは、私たちの世界の見方は、あくまでも自分自身の主観的な解釈であり、現実の世界そのものではないということを意味します。
相手とのコミュニケーションをスムーズに行うためには、相手の「地図(世界観)」を理解しようとすることが大切です。
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実践ワーク:ラポール形成スキルを磨こう!
1. ペーシング&ミラーリングの実践
- 友人や家族と会話する際に、意識的にペーシングやミラーリングを使ってみましょう。
- 相手の反応を見ながら、どの程度合わせると心地よい距離感を保てるかを探ってみましょう。
2. ラポール形成ゲーム
- ペアになり、一方が何かテーマを決めて話し、もう一方が徹底的にペーシング、ミラーリング、バックトラッキングを試みます。
- その後、役割を交代して同じように行い、お互いの感想を共有しましょう。
これらのワークを通して、ラポール形成スキルを高め、より円滑なコミュニケーションを目指しましょう。
まとめ:ラポールは良好な人間関係の土台
ラポールは、良好な人間関係を築くための土台となります。
NLPのテクニックを活用することで、相手との距離を縮め、信頼関係を築きやすくなります.
ぜひ、意識してラポール形成に取り組んでみてください。
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