2.1 親エゴステート (Parent)

親エゴステートとは?

親エゴステートとは、私たちが子供の頃に両親や周りの大人から学んだ価値観、信念、行動パターンが凝縮された、いわば「内なる親」のようなものです。私たちは、親エゴステートを通して、世界を解釈し、他者と接し、行動します。

親エゴステートの特徴

  • 道徳的・規範的な側面: 親エゴステートは、社会的な規範、道徳、倫理といったものを内包しています。例えば、「嘘をつくな」「人のものを盗むな」「約束は守るべきだ」といった価値観は、親エゴステートから生まれます。
  • 保護的な側面: 親エゴステートは、私たちを保護し、安全を確保したいという願いを持っています。例えば、「危ないから近づかないで!」、「風邪を引かないように、マフラーをしてね」といった言葉は、親エゴステートから発せられます。
  • 教育的な側面: 親エゴステートは、私たちに知識やスキルを教え、成長を促そうとします。例えば、「勉強しないと将来困るよ」、「礼儀正しく挨拶をするように」といった言葉は、親エゴステートから発せられます。

親エゴステートのポジティブ・ネガティブな側面

ポジティブな側面

  • 道徳的な行動: 親エゴステートは、私たちに正しい判断を下し、倫理的な行動をとることを促します。
  • 安全な行動: 親エゴステートは、私たちを危険から守ろうとします。
  • 成長への促進: 親エゴステートは、私たちに学び、成長するための動機を与えます。

ネガティブな側面

  • 過干渉: 親エゴステートが強すぎると、他人の行動を過度に管理したり、干渉したりすることがあります。
  • 批判的: 親エゴステートは、他人を厳しく評価したり、批判したりすることもあります。
  • 制限: 親エゴステートは、私たちに自由な発想や行動を制限することもあります。

親エゴステートの影響と行動パターン

親エゴステートは、私たちの人間関係や行動パターンに大きな影響を与えます。

  • 人間関係: 親エゴステートは、私たちが他者をどのように見て、接するかを決定づけます。例えば、厳格な親エゴステートを持っている人は、他人を厳しく評価する傾向があります。
  • 行動パターン: 親エゴステートは、私たちがどのように行動するかを決定づけます。例えば、保護的な親エゴステートを持っている人は、他人を助ける傾向があります。

  • 道徳的な親エゴステート: 「嘘をつくのはいけない」という価値観を持つ人は、嘘をつこうとした時に罪悪感を感じます。
  • 保護的な親エゴステート: 子供が病気になった時、親エゴステートは子供が早く回復することを望み、世話を焼きます。
  • 教育的な親エゴステート: 子供が学校で良い成績を取らなかった時、親エゴステートは子供に勉強をもっとするように促します。

親エゴステートの理解

親エゴステートは、私たち自身を理解するために非常に重要な概念です。親エゴステートがどのように形成され、私たちにどのような影響を与えているかを理解することで、より自分自身を理解し、より良い人間関係を築くことができます。

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