6.3 禁止令とドライバーの克服

6.3.1 禁止令とドライバーの意識化

禁止令とドライバーは、私たちの無意識に深く根付いており、私たちは意識していないうちに、それらの影響を受けて行動していることが多いです。そのため、まずは、自分の中にどんな禁止令やドライバーが存在するのかを意識することが重要です。

  • 自分の行動パターンを観察する:
    • どんな時に不安を感じるか?
    • どんな時に怒りを感じるか?
    • どんな時に自分を責めるか?
    • どんな時に人に頼りたくなるか?
    • どんな時に自信を持ち、積極的に行動できるか?
  • 自分の思考パターンを観察する:
    • どんな時にネガティブな思考に陥るか?
    • どんな時に楽観的な思考になるか?
    • どんな時に自分に厳しくなるか?
    • どんな時に自分に優しくなるか?
  • 自分の感情を観察する:
    • どんな感情を表現するのが難しいか?
    • どんな感情を隠してしまうか?
    • どんな感情を認めたくないか?
  • 自分の価値観と信念を書き出す:
    • 自分にとって大切な価値観は何ですか?
    • 自分の人生における信念は何ですか?
  • 過去の経験を振り返る:
    • 親や周りの大人からどんな言葉をかけられましたか?
    • 子供の頃にどんな経験をしましたか?
    • どんな出来事が今の自分の思考や行動に影響を与えていると考えられますか?

6.3.2 自分の禁止令とドライバーを分析する方法

禁止令とドライバーを意識的に分析することで、その影響をより深く理解し、克服するための戦略を立てることができます。

  • 質問リストを活用:
    • 「あなたは〇〇してはいけない」という禁止令を受けている可能性はありますか?
    • 「あなたは〇〇しなければならない」というドライバーを持っている可能性はありますか?
    • 〇〇の部分に、様々な感情、思考、行動、存在のあり方を当てはめて考えてみましょう。
  • 日記をつける:
    • 自分の行動パターン、思考パターン、感情パターンを記録しましょう。
    • 日記を書くことで、自分の行動や思考の傾向に気づくことができます。
  • 信頼できる人に相談する:
    • 友人、家族、カウンセラーなどに相談することで、客観的な視点を得ることができます。
    • 自分では気づかなかった禁止令やドライバーに気づくかもしれません。
  • 自己分析ワークショップに参加する:
    • 交流分析に関するワークショップに参加することで、自分の禁止令とドライバーを分析するための具体的な方法を学ぶことができます。

6.3.3 禁止令とドライバーを克服するための戦略

禁止令とドライバーは、私たちの無意識に深く根付いていますが、意識的な努力によって克服することは可能です。

  • 禁止令とドライバーを意識的に認識する:
    • 自分の中にどんな禁止令やドライバーが存在するかを認識することから始めましょう。
  • 禁止令とドライバーのメッセージを書き換える:
    • 「感じるな」という禁止令に対して、「感じることは自然なことだ」という肯定的なメッセージに書き換える。
    • 「完璧でなければいけない」というドライバーに対して、「完璧である必要はない。不完全な自分も受け入れる」という肯定的なメッセージに書き換える。
  • 新しい行動パターンを身につける:
    • 禁止令やドライバーに従わずに、新しい行動を試してみましょう。
    • 例えば、「行動するな」という禁止令を受け取っている場合は、積極的に行動を起こし、失敗を恐れずに新しいことに挑戦してみましょう。
  • 自己肯定感を高める:
    • 自分を認め、愛することを学びましょう。
    • 自分の強みや才能に目を向け、自分を褒めましょう。
    • 周囲の人々に感謝されることを意識し、自分の価値を認めましょう。
  • アファメーションを活用:
    • 肯定的な言葉を繰り返し唱えることで、自分自身に自信を与え、禁止令やドライバーの影響を打ち消すことができます。
  • 専門家のサポートを受ける:
    • カウンセラーやセラピストのサポートを受けることで、より効果的に禁止令やドライバーを克服することができます。

禁止令とドライバーの克服は、簡単なことではありません。しかし、意識的に努力し、自分自身と向き合うことで、私たちはより自由で充実した人生を送ることができるようになります。

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