OpenHeartセッション:ガイドマニュアル

目的:

このマニュアルは、Open Heartセッションを提供するガイドが、クライアントの自己実現をサポートし、価値観に沿った「快」を得られるライフスタイルを確立できるよう、セッション進行の具体的な流れとポイントをまとめたものです。

Open Heart セッションとは?

Open Heartセッションは、クライアント自身が持つ潜在的な力と魅力を引き出し、自己実現を叶えるための伴走型セッションです。

過去の経験に囚われず、「快」を感じる行動を選択し続けることで、自己肯定感を高め、より幸せで充実した人生を創造していくことを目指します。

3つのステップ:

Open Heartセッションでは、以下の3ステップでクライアントの変容を促します。

  1. ドミナント・ストーリー: 現在の自分を形作っている価値観や思考パターンを明らかにする
  2. オルタナラティブ・ストーリー: ドミナントストーリーを超えた、未来の可能性と理想の自分を描き出す
  3. 自己実現を満たすビジョン・ゴール: オルタナラティブストーリーを実現するための具体的行動を計画し、習慣化を促す

セッション進行のポイント:

  • クライアント中心: クライアントのペースに合わせ、安心・安全な場を提供することに務めましょう。
  • 傾聴と共感: クライアントの言葉に丁寧に耳を傾け、共感的な態度で接しましょう。
  • 質問力: 適切な質問を通して、クライアントの自己理解を深め、行動変容を促しましょう。
  • ポジティブなフィードバック: クライアントの良い部分や可能性を積極的に伝え、自己肯定感を高めましょう。
  • 行動に焦点を当てる: 頭の中だけで終わらせず、具体的な行動計画に落とし込み、習慣化をサポートしましょう。

各セッションの流れとガイドのためのポイント

セッション1:現在のストーリーと理想の未来を描く (90分)

目的:

  • クライアントとの信頼関係を築き、安心・安全な場を作る。
  • 現在の状況と理想の未来を明確化し、セッションへのモチベーションを高める。

1. オープニング & ラポール形成 (10分):

  • 笑顔でクライアントを迎え、リラックスできる雰囲気を作る。
  • セッションの目的、進め方、守秘義務について説明し、同意を得る。
  • 簡単な自己紹介やアイスブレイクを通して、緊張を解きほぐす。

ガイドのためのポイント:

  • クライアントの名前を呼びかけ、親しみを込めて接する。
  • オープンな質問をし、クライアントの話を引き出す。
  • 相槌を打ちながら、しっかりと耳を傾けていることを伝える。

2. 現状のストーリーを紐解く「ドミナント・ストーリー」(40分):

  • 現在のライフスタイル、仕事、人間関係、幸福度などについて、自由に語ってもらう。
  • 「どんな時に『快』を感じるか?」「どんな時に『不快』を感じるのか?」具体的に言語化する。
  • ワークシートなどを活用し、潜在的な価値観や信念を明らかにする。

ガイドのためのポイント:

  • クライアントの言葉に判断を加えず、そのまま受け止める。
  • 「なぜ?」「どのように?」などの質問を投げかけ、思考を深める。
  • 価値観や信念に影響を与えた過去の経験について、尋ねてみる。

3. 未来への扉を開く「オルタナラティブ・ストーリー」(30分):

  • 「もし、制限が一切なかったら、どんな人生を送りたいですか?」と問いかける。
  • 理想のライフスタイル、仕事、人間関係などを、五感を使いながら具体的にイメージし、言語化する。
  • ビジョンボードやイメージ画像などを活用すると、より効果的。

ガイドのためのポイント:

  • クライアントの想像力を刺激するような質問をする。
  • ネガティブな言葉が出てきたら、ポジティブな表現に言い換える。
  • 達成可能な範囲で、ワクワクする未来を具体的にイメージさせる。

4. 宿題設定 (10分):

  • 理想の未来に近づくために、今週「快」を感じる行動を3つ具体的に決める。
  • SMART(具体的、測定可能、達成可能、現実的、期限付き)を意識した行動計画を立てる。
  • 行動目標や感情の変化を記録するよう促し、次回セッションへ繋げる。

ガイドのためのポイント:

  • クライアント自身の言葉で行動目標を語ってもらう。
  • 行動を阻害する要因を予測し、対処法を一緒に考える。
  • セッションで得た気づきや感情を、記録する重要性を伝える。

セッション2:行動計画の振り返りと「快」の連鎖を生み出す (90分)

目的:

  • 行動と感情の変化を振り返り、成功体験を強化する。
  • ビジョン・ゴールを明確化し、「快」のサイクルを回す行動計画を立てる。

1. オープニング & アイスブレイク (10分):

  • 前回のセッションからの変化や気づきについて、共有し合う。
  • ポジティブな雰囲気を作り、リラックスした状態へ導く。

ガイドのためのポイント:

  • 前回のセッションで話していた内容を覚えておく。
  • クライアントの変化や成長に気づいたら、積極的に伝える。

2. 行動と感情の振り返り (20分):

  • 宿題で設定した行動の実行状況を振り返り、達成度合いを評価する。
  • 行動によって生まれた「快」「不快」な感情を分析し、要因を探る。
  • 行動を継続するための改善点や新たなアイデアを共に考える。

ガイドのためのポイント:

  • 行動できたこと、できなかったことを受け入れる。
  • 行動の結果よりも、プロセスに焦点を当てる。
  • 行動を継続するために、クライアント自身が「したい」と思えるような改善策を見つける。

3. ビジョン・ゴールの明確化 (30分):

  • 前回のセッションでイメージした理想の未来を基に、具体的な目標を設定する。
  • 目標達成までの期間、必要な行動、克服すべき課題などを明確にする。
  • ビジョンボードやアファメーションなど、目標達成を促進するツールを活用する。

ガイドのためのポイント:

  • クライアントの価値観に沿った目標設定をサポートする。
  • 目標達成までのプロセスを細分化し、行動レベルまで落とし込む。
  • 具体的な行動をイメージできるような、臨場感のある目標設定を促す。

4. 「快」の連鎖を生み出す行動計画 (30分):

  • 具体的な行動目標とスケジュールを、日々の生活に落とし込む。
  • 行動による「快」を明確化し、モチベーションを高める仕組みを作る。
  • 周囲の人を巻き込み、ポジティブなフィードバックを得られる環境を作る。

ガイドのためのポイント:

  • クライアントが無理なく継続できるような、現実的な計画を立てる。
  • 行動を習慣化するために、具体的な行動トリガーを設定する。
  • モチベーション維持のために、仲間やコミュニティを活用する。

5. 宿題設定 (10分):

  • 新たな行動計画に基づいた具体的な行動を、今週中に実行する。
  • 行動と感情を記録し、次回セッションで振り返られるように準備する。
  • 自分を褒め、労わる時間を意識的に持つ。

ガイドのためのポイント:

  • 次回セッションで話す内容を具体的に伝え、期待感を持たせる。
  • クライアントの努力や勇気を認め、自己肯定感を高める言葉をかける。

セッション3以降:

  • セッション2と同様の流れで、行動の振り返りと改善を継続する。
  • 困難に直面した際の対処法やモチベーション維持の方法を共に考える。
  • 必要に応じて、自己肯定感を高めるワークや自己受容を深めるワークを取り入れる。
  • 最終的には、クライアント自身が「快」のサイクルを回せる状態を目指し、自立を促す。

その他

  • このマニュアルはあくまで参考として、クライアントの状況に合わせて柔軟に対応してください。
  • セッションを通して、クライアントとの信頼関係を築くことが何よりも大切です。
  • 常にクライアントの気持ちに寄り添い、安心して自己開示できる環境を提供しましょう。
  • あなた自身の経験や学びを活かし、クライアントの人生を豊かに導いていきましょう。

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