独自の自立支援カリキュラム作成方法

iDeAプログラムでは、LSHラーニングを軸に、クライアント自身も気づかないうちに自然な自立を促す独自のカリキュラムを作成します。表面的には学習目標やモジュールを設定しますが、これはあくまでもガイドであるあなたのための設計図。クライアントにはこれらの詳細を伝えません。

学習目標とは

学習目標とは、クライアントがiDeAプログラムを通じて最終的に達成したい目標のことです。iDeAプログラムでは、クライアント自身の願望や欲求を丁寧にヒアリングし、それを実現するための具体的な目標を設定します。この目標設定は、LSHラーニングの各モジュールと連動させることで、より効果的に自立を支援します。 つまり、クライアントが「どうなりたいか」を明確にすることが学習目標設定の第一歩です。

例えば、

  • 恋愛依存から脱却し、自分らしい人生を歩みたい
  • 職場の人間関係のストレスを軽減し、心穏やかに働きたい
  • 自分の強みを活かして、経済的に自立したい

など、クライアントの願望や欲求は様々です。これらの願望や欲求を、具体的な行動目標に落とし込むことで、クライアントは目標達成へのモチベーションを高め、自立に向けて着実に進んでいくことができます。

モジュールとは

モジュールとは、学習目標を達成するために必要な知識やスキルを学ぶための学習単位です。iDeAプログラムでは、LSHラーニングの4つのモジュールをベースに、クライアントの学習目標に合わせてカスタマイズしたモジュールを提供します。 各モジュールは、講義、ワークショップ、 エクササイズなど、様々な形式で提供され、クライアントは実践を通して学びを深めていきます。

1. ペルソナストーリーとLSHラーニングの融合

まず、ターゲットクライアントのペルソナストーリーを作成します。(詳細は前述と同じ) このストーリーを元に、LSHラーニングの4つのモジュールを、クライアントの課題解決・願望実現にどう活用するかを設計します。

2. ペルソナの学習目標の設定(LSHラーニングに基づく、フェーズ別)

クライアントの願望・欲求から学習目標をSMARTの原則に沿って設定します。目標はLSHラーニングの各モジュールと連動させ、クライアントが「どうなりたいか」を明確化します。 重要なのは、この学習目標はクライアントには直接伝えません。 あなたがクライアントを導くための羅針盤として活用します。

クライアントのフェーズによって学習目標は変化します。ここでは、サクラさんを例に、フェーズ1とフェーズ5の学習目標をご紹介します。

フェーズ1(依存的欲求期)

  • クライアントの状況:彼への依存、自己肯定感の低さ、占いジプシー
  • 学習目標(ガイド用:クライアントには非公開):
    1. *具体的(Specific):**3ヶ月以内に、自分の人生脚本を分析し、自己肯定感を阻害する要因を3つ特定する。
    2. *測定可能(Measurable):**毎週のセッションで、自己肯定感を高めるために行った具体的な行動を3つ報告し、その効果を評価する。
    3. *達成可能(Achievable):**週に1回、30分のジャーナリングを行い、自己肯定感を高めるアファメーションを5つ作成し、毎日声に出して読む。
    4. *関連性(Relevant):**カイトとの関係性における自分の行動パターンを分析し、自己肯定感を高めることで、健全な人間関係を築くための土台を作る。
    5. *期限付き(Time-bound):**6ヶ月以内に、新しい趣味を1つ始め、カイト以外のコミュニティに参加する。

フェーズ5(統合期)

  • クライアントの状況:自己肯定感の向上、自立した生活、他者への貢献意欲
  • 学習目標(ガイド用:クライアントには非公開):
    1. *具体的(Specific):**3ヶ月以内に、自身の経験を活かした独自の自立支援サービスのプランを作成する。
    2. *測定可能(Measurable):**月に5人以上のクライアントに、自立支援サービスを提供する。
    3. *達成可能(Achievable):**週に2回、1時間のセッションを実施し、クライアントの自立をサポートする。
    4. *関連性(Relevant):**LSHラーニングで学んだ知識やスキルを活かし、他者の自立を支援することで、自身の成長にも繋げる。
    5. *期限付き(Time-bound):**1年以内に、自立支援サービスの提供を通して、月収10万円を達成する。

3. カリキュラムのモジュール構成(LSHラーニングとの関連付け)

設定した学習目標を達成するために、LSHラーニングの4つのモジュールをベースに、独自のモジュールを作成します。

  • 各モジュールで、LSHラーニングのどの部分をどのように活用するかを明確にする。
  • LSHラーニングのワークやエクササイズを、クライアントの状況に合わせてカスタマイズする。
  • クライアントがLSHラーニングで学んだ知識・スキルを実践を通して深められるように設計する。
  • クライアントが他者のエフェカシーを高め、相互作用でエスティームを高める方法を学ぶ
  • 「創ることで学ぶ」実践型メタ視点学習を取り入れる
  • クライアントが話し相手・傾聴サービスを提供できるよう、必要なスキルと知識を習得させる

ここでも、モジュール構成はクライアントには明示しません。 あなたがセッションを進める際の道筋として活用します。

4. 意識変容とアプローチの活用(LSHラーニングの段階的適用&欲求フェーズ別の対応)

提供された「意識変容とアプローチ」「欲求フェーズ」の図を参考に、各フェーズにおけるクライアントの意識状態、目指す意識、そして、支援者としてどのようなアプローチで関わっていくのかを明確にします。 各フェーズでLSHラーニングのどのモジュールを重点的に活用するか、そして、クライアントの欲求フェーズに合わせた対応を心がけてください。

5. 自然な自立支援の実践

クライアントには「努力」や「勉強」を意識させず、あなたとの関わりの中で自然に、そして気づかないうちに経済的・精神的に自立できるよう導きます。クライアントがあなたを頼ることで、あなたはメンターとして、LSHラーニングに基づいた適切なモジュールを用いながら、上手に誘導し、ゴールへと導きます。

クライアントのフェーズに合わせて、適切な学習目標を設定し、モジュールを構成することで、より効果的な自立支援が可能になります。ガイドは、クライアントの状況を的確に把握し、柔軟に対応していくことが重要です。

事例:サクラさんの場合

フェーズ1(依存的欲求期)

  • クライアントの状況:彼への依存、自己肯定感の低さ、占いジプシー
  • 学習目標(ガイド用:クライアントには非公開):
    1. *具体的(Specific):**3ヶ月以内に、自分の人生脚本を分析し、自己肯定感を阻害する要因を3つ特定する。
    2. *測定可能(Measurable):**毎週のセッションで、自己肯定感を高めるために行った具体的な行動を3つ報告し、その効果を評価する。
    3. *達成可能(Achievable):**週に1回、30分のジャーナリングを行い、自己肯定感を高めるアファメーションを5つ作成し、毎日声に出して読む。
    4. *関連性(Relevant):**彼との関係性における自分の行動パターンを分析し、自己肯定感を高めることで、健全な人間関係を築くための土台を作る。
    5. *期限付き(Time-bound):**6ヶ月以内に、新しい趣味を1つ始め、カイト以外のコミュニティに参加する。

フェーズ5(統合期)

  • クライアントの状況:自己肯定感の向上、自立した生活、他者への貢献意欲
  • 学習目標(ガイド用:クライアントには非公開):
    1. *具体的(Specific):**3ヶ月以内に、自身の経験を活かした独自の自立支援サービスのプランを作成する。
    2. *測定可能(Measurable):**月に5人以上のクライアントに、自立支援サービスを提供する。
    3. *達成可能(Achievable):**週に2回、1時間のセッションを実施し、クライアントの自立をサポートする。
    4. *関連性(Relevant):**LSHラーニングで学んだ知識やスキルを活かし、他者の自立を支援することで、自身の成長にも繋げる。
    5. *期限付き(Time-bound):**1年以内に、自立支援サービスの提供を通して、月収10万円を達成する。

モジュール構成例(ガイド用)

上記の学習目標を達成するために、以下のモジュールを想定します。もちろん、サクラさんには伝えません。

フェーズ1の場合 モジュール例

  • *モジュール1(LSHラーニング「人生脚本と潜在意識」に基づく):**自分の人生脚本を分析し、自己肯定感を阻害する禁止令や思い込みを特定する。
  • *モジュール2(LSHラーニング「傾聴スキル実践トレーニング」に基づく):**傾聴スキルを学び、自己肯定感を高めるためのコミュニケーション方法を習得する。
  • *モジュール3(LSHラーニング「話し相手・傾聴サービス提供のためのビジネススキル」に基づく):**話し相手・傾聴サービスの提供を通して、自己肯定感と同時に経済的自立も目指す。
  • *モジュール4(LSHラーニング「継続的な成長と発展」に基づく):**趣味やコミュニティ活動を通して、自己肯定感を維持し、更なる成長を目指す。

フェーズ5の場合 モジュール例

  • *モジュール1(LSHラーニング「人生脚本と潜在意識」に基づく):**自分の人生脚本を再確認し、他者の人生脚本分析に役立てる方法を学ぶ。
  • *モジュール2(LSHラーニング「傾聴スキル実践トレーニング」に基づく):**傾聴スキルを応用し、クライアントを効果的に導く方法を習得する。
  • *モジュール3(LSHラーニング「話し相手・傾聴サービス提供のためのビジネススキル」に基づく):**自立支援サービスの運営・管理、サービス改善、新たなサービス開発などを学ぶ。
  • *モジュール4(LSHラーニング「継続的な成長と発展」に基づく):**自立支援者としての倫理、自己研鑽、コミュニティ形成について学ぶ。

ガイドによる支援

ガイドは、サクラさんの状況に合わせて、上記のモジュールを柔軟に活用しながらセッションを進めます。サクラさんには「学習」を意識させず、自然な会話の中で自己肯定感を高めるための気づきを促し、行動を促します。

このように、SMARTの原則に沿って学習目標を設定し、具体的なモジュールと連動させることで、クライアントの自立支援をより効果的に進めることができます。

重要なのは、サクラさんにはこの学習目標やモジュール構成を伝えません。 あなたは、サクラさんの話に共感的に耳を傾け、信頼関係を構築しながら、用意したモジュールに基づいて、自然な形で自己肯定感を高めるための気づきを促し、行動変容へと導いていきます。

6.まとめ

このように、クライアントに寄り添いながら、LSHラーニングを効果的に活用することで、無理なく、そして自然な形で自立を支援できるようになります。

カリキュラム作成にあたり、さらに具体的なガイダンスやテンプレートが必要な場合は、iDeAプログラムのトレーナーまでお気軽にご相談ください。

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