6.3 禁止令・ドライバーを解く方法や条件

交流分析における心理的な禁止令について説明します。これらの禁止令を解く方法や条件についてご説明しましょう。

心理的な禁止令とは、幼少期に親や重要な他者から受けた否定的なメッセージによって形成された、自己制限的な信念や行動パターンのことです。これらを解く方法には以下のようなものがあります:

  1. 認識と気づき:
    • 自分の中にある禁止令を認識する
    • その禁止令がどのように形成されたかを理解する
  2. 再決断:
    • 禁止令に基づく古い決断を認識し、新しい決断をする
    • 肯定的な自己対話を行い、新しい信念を形成する
  3. 許可のメッセージ:
    • 禁止令と反対の肯定的なメッセージを自分に与える
    • 例:「愛されてはいけない」という禁止令に対して「私は愛される価値がある」というメッセージ
  4. 行動の変化:
    • 新しい決断に基づいた行動を実践する
    • 小さな成功体験を積み重ねる
  5. サポートの活用:
    • カウンセリングや心理療法を受ける
    • 支持的な人間関係を築く
  6. 自己受容:
    • 自分の感情や欲求を認め、受け入れる
    • 自己批判を減らし、自己共感を高める
  7. スクリプトの書き換え:
    • 人生のシナリオ(スクリプト)を再検討し、書き換える
    • 新しい可能性や選択肢を探る
  8. 感情の解放:
    • 抑圧されていた感情を安全に表現する
    • アートセラピーなどの創造的な方法を用いる
  9. 継続的な自己観察:
    • 自分の思考パターンや行動を継続的に観察する
    • 古い패ターンに戻りそうになったときに気づく
  10. 肯定的な体験の蓄積:
    • 禁止令に反する肯定的な体験を意識的に作り出す
    • それらの体験を記録し、振り返る

これらの方法を実践する際の条件としては、自己への誠実さ、変化への意欲、忍耐力、そして時には専門家のサポートが必要となります。禁止令を解くプロセスは時間がかかることが多いですが、継続的な取り組みによって、より自由で充実した人生を送ることが可能になります。

24の禁止令(リニューアル)

以下が条件で解ける禁止令の一覧です

《生存》に関する禁止令

存在するな

【主訴】 (悩みの症状)

・死にたいと思うことがある

・自分や他人が死ぬところを空想している

・自殺未遂をする

・リストカットをしてしまう

・どこかに消えていなくなってしまいたいと思う

・人を殺したくなったり、人の死を期待する

・事故や大きな怪我を何度も繰り返す

・自分の存在には価値がないと思う

・うつ、抑うつ状態

・依存症・中毒症状(アルコール、薬物、ヘビースモーカー等)

【決断の場面】 (パターンを身につけた場面)

・親から「お前はいらない子だ」「私が不幸なのはお前のせいだ」

等と言われた

・親の無視、無関心

・性的、身体的、精神的虐待

・親の自殺

・投げやりな生き方をする親を見て育った

・いじめ

健康で あるな

【主訴】

・身体に特別悪いところがあるわけでもないのに、よく病気になる

・ストレスや不安など、イヤなことがあると体調を崩す

・大事なときに限って熱を出したり、怪我をする

・人からの注目や愛情が不足して寂しくなると、病気になったり、怪我をする

・医者から「どこも身体に悪いところはない」と言われたのに、実際に体調が悪い

・病気を治したいのに治らない

・慢性的な体調不良、全身のだるさ

・よく風邪をひく

【決断の場面】

・子どもの頃、病気の時だけ優しくしてもらえたり、注目してもらえた

・身体の不調を訴えると、学校や仕事など嫌なことを回避できた

・病気になると、「もっと勉強しろ」などと嫌なこと言われずに済んだ

・幼少の頃、両親が病弱で寝込んでいたり、何度も入院する姿を見て育った

信頼するな

【主訴】

・人を信用できない

・人を信用するという意味、感覚がわからない

・人との距離感がわからない

・嫉妬心が強い(相手を疑っているから)

・グループ内で自分の悪口を言われているような気がする

・「人を信用しなくてはならない」「人を信用したい」という想いが強過ぎる

・自分の理想に合った「信用できる人探し」をしている

・信用できない人、嫌いな人に近づいては、裏切られる経験を繰り返す

【決断の場面】

・親が、普段は優しいのに急に怒って体罰を加えるといったように、

態度を突然変える人だったので、安心して信用できなかった

・親がすぐに約束を破る人だった

・親から裏切られた経験がある

・親から無条件の愛を与えられなかった

・親から「人を信じてはいけない」と言われて育った

重要であるな

【主訴】

・自分に自信がない

・劣等感が強い

・ちょっとしたことでも、すぐに「私はダメ」と落ち込んでしまう

・やる前から「自分はできない」と思ってしまう

・上司やリーダーなどの責任ある立場を任されると緊張し、本来の力を発揮できない

・人前で緊張する

・失敗を過剰に恐れる

・人からの評価、人からどう思われるかが気になる

・人の意見に流される。言いたいことが言えない

・言い訳が多い

・プライドが異常に高い

・自分のすごさをアピールする

・自分を他人と比較して、過剰に勝ち負けにこだわる

・人からの批判、叱責に対して過剰反応する

(不機嫌になる、落ち込む、攻撃で返す)

・「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない

・人からほめられても素直に受け取れない

・自分のことが好きになれない

・自分のためにお金を使えない

【決断の場面】

・「お前はダメだ」「お前にそんな難しいことができるわけがない」

等と言われ、親から否定ばかりされていた

・いつも怒られてばかりいた

・何かができたときだけほめてもらえた

・自分以外の他の兄弟、姉妹だけが可愛いがられた

・いつも上から抑え付けられていて、自己主張を

許されなかった。親が自分の話しを聞いてくれなかった

・親から「もっと人のことを考えろ」と言われてばかりいた

正気であるな 【主訴

・気がおかしくなりそうになることがある

・(無意識に)自分で自分を追い詰めて、気を狂わせようとする

・自分を狂わせてしまうほどの絶望的な悲しみや

恐れを隠すために憎しみを持ち、自他を傷つける

・「変わっていなければいけない」と感じる

・変わった行動や発言をして、注目を集める。

・人から「あなたは変わっている」「あなたは変だ」と言われると嬉しい

・暴れたり、叫んだりして、周囲をコントロールする。

「私は人と違って、どこか変わっている」と感じている

・性的に変わった趣味を持っていたり、

「自分は変態ではないか」と思うことがある

・人がやらないような職業に就く

・統合失調症などの精神病を持つ両親の子どもが、

本人は精神病でもないのに、精神病患者と同じように

現実を歪曲して認識したり、おかしな発言や行動をする

・動物を虐待したり、殺したくなる。または、実際にやっている

・ことさらに普通に振る舞っている感覚(不自然なくらい)

【決断の場面】

・頭がおかしいかのような発言や行動をしたときに、

人からほめられたり、注目してもらえた

・統合失調症等の精神病を持つ親や親戚のおかしな

発言や行動を真似しても誰からも直されなかった

・両親から愛してもらえない事実に直面して気が狂いそうに

なるほどの絶望的な悲しみ、恐れを感じ、そうした絶望的な

悲しみや恐れを感じなくても済むように、自分や他人に対して

憎しみを持つようになった(「私はいたって普通だ。

お前は私の気をおかしくさせる気か!」)

《人間関係》に関する禁止令

近づくな

【主訴】

・人に近づくのが怖い

・人と親密になれない。仲が良くなってくると

自分の方から壁を作ってしまう

・近づいて欲しくないオーラを出している

・子ども、男性、女性、年上の人等、特定の人に近づけない

・人と一緒にいるとリラックスできない

・人とハグができない

・人から触れられたり、人に触れるのが嫌

・人に自分の物を触られるのが嫌

・人と腹を割った感情レベルの話しができない

・自分の本音を言えない

・自分の本心を悟られないように、または、触れられたくない

話題を避けるために、自分の方からずっとしゃべり続ける

【決断の場面】

・親が子どもが近づくのを避けたり、嫌がったので、

安心して親に近づくことができなかった

・子どもの頃、「親が怖い、機嫌が急変しやすい、

何を考えているかわからない、自分に無関心」

といったような理由で、親に安心して近づけなかった

・親から虐待を受けた

・学校等でいじめを受けて、「こんな目に遭うのなら、

人に近づくのを止めよう」と心に決めた

・子どもの頃に親や親しみを感じていた人と死別し、

「どうせ死んでいなくなってしまうんだから、

二度と人には近づかないでおこう」と心に決めた

・子どもの頃、親からスキンシップ(身体に触れる

コミュニケーション)を与えられなかった

・親が親しい人付き合いをしない人だった

・親から「○○君とは遊ぶな」「○○の職業の人とは付き合うな」

「金持ちは悪人だ」等と言い聞かされ、特定の人に近づけなくなった

愛着を感じるな

【主訴】

・見捨てられ不安

・愛情のぬくもり、温かさを感じられない

・愛されているという感覚がない

・相手の愛情を疑ってしまう

・人を愛するのが恐い

・「私のことを愛してくれる人なんかいない」と思っている

・嫉妬心、独占欲が強い

・目に見えない愛情を信じない代わりに、電話やメールの回数、

プレゼントの金額等、目に見えるものにだけ頼って愛情の

ありなしを判断し、そうしたものを執拗に追い求める

・「あれをしてくれない。これをしてくれない

(だから愛してくれていない)」と執拗に訴える

・「まだ欲しい。いつまでも欲しい」と求め続けて、

それでいて決して満足しない(応じないとリストカットしたり、

自殺をほのめかすことも・・・)

・配偶者や恋人への暴力(男女とも)

・対人恐怖症

・摂食障害

【決断の場面】

・幼少期に、親から愛情を与えられなかった

・幼少期に、親に愛情を求めたら拒絶された

・幼少期に、親から放置、無視をされた

・幼少期に、親から虐待された

属するな

【主訴】

・集団の中で孤立感や疎外感を感じて溶け込めない

・組織の中で所属感がなく、「ここは自分の

居るべき場所ではない」「自分だけよそ者だ」と感じる

・団体行動が苦手

・集団の中で、他の人たちと同じように考えたり、行動したりできない

・組織に不平、不満を持ちやすい(なぜなら、

集団内で居心地が良くないから)

決断の場面】

・子どもの頃に、家族と離れて育った

・子どもの頃に、家族がバラバラだった

・子どもの頃に海外や良い家柄、貧乏な家庭に育ったために、

「自分は他のみんなとは違う」と感じながら育った

・学校でいじめや仲間はずれを経験した

・親が人の仲間や組織、団体などに加わらない人だった

・親から「団体に入るな」「集団には

関るとロクなことがない」と言われて育った

子どもであるな

【主訴】

・「ああしろ、こうしろ」と、人に対して指示的、支配的になってしまう

(親的な立場を取りたがる)

・何でも率先してやらなければ気がすまない

・本当は自分が面倒を見て欲しいのに、人の面倒をみる役回りになってしまう

・かわいそうな人に過度に共感的で、同情的(カウンセラー、セラピスト

、医師、看護師、福祉関係者等)

・誰からも気に入られたい気持ちが強く、人からどう思われるかが気になる

・人に気を使いすぎる

・誰に対しても常に「いい子」「いい人」であろうとする

・人に合わせて本心でないことを言ってしまう

・わがままを言えない

・人に甘えられない

・感情表現が苦手で、喜怒哀楽の感情を自然に表現できない

・「欲しい/いらない」「好き/嫌い」といった意思表示ができない

・人前ではしゃげない

・子どもや子どもっぽい人が苦手で、見ているとイライラする

・パニック症(広場恐怖、パニック発作、予期不安)

・全般性不安障害

・対人恐怖症

【決断の場面】

・親のしつけが厳しかった

・両親とも真面目で、いつもきちっとした人だった

・親から過度な期待をかけられた

・親から「あなたはお兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と

言われて、甘えさせてもらえなかった

・親から「泣くのは赤ちゃんだけよ」等と言われ、

子どもっぽい振る舞いを許されなかった

・自由や楽しみ、子どもらしい活動を禁止されていた

・いつも「良い子」を演じることで、親から愛されようとした

・子どもの頃に父親を亡くし、「自分がしっかりしなくては」

「自分が残りの家族の面倒を見よう」と決断した

・両親のケンカが絶えず、それを見るたびに

「自分が何とかしなければ」と思っていた

・いつも親が大変そう(忙しそう)にしていて、「自分だけ

遊んではいけない」「自分もシッカリしなければ」と決断した

・うつ状態の親を喜ばせようとしたり、子どもの頃から親の感情

の面倒をみて、「自分が親を幸せにしてあげよう」と決断した

・性的、肉体的虐待を受けたときに、「子どもだから

こんな風に虐げられたんだ」と思い込んだ

欲しがるな 【主訴】

・人を優先して考える。自分は二の次。

「家族のため」「親のため」と考えていることが多い

・人に頼みごとができない。罪悪感を感じる

・自分が欲しいものを「欲しい」と言えない

・「どうしたいの?」と聞かれても答えられない。「何でもいい」と答えてしまう

・自分の欲求を明確にしない

・自分のお金なのに自分のための物を買えない

・自分の欲しい物を選べない

・自分の欲しいものがわからない

・自分の欲求を素直に出している人を見るとイライラする

【決断の場面】

・「あなたはお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから」

と言われて、いつもがまんをさせられた

・親のため、家庭の事情のために、

欲しいものをがまんしなくてはならなかった

・両親から「欲しい、欲しいといってはいけない」

「がまんするのは良いことだ」と言い聞かされた

・両親が自分の欲求を口に出せない人だった

《自己》に関する禁止令

お前であるな

【主訴】

・「ありのままの自分ではダメ」と思ってしまう

・「誰々の様でないといけない」と感じる

(成績、運動、身体、性格等の面で)

・「誰々のような容姿でないといけない」と感じる。

特に、摂食障害の女性。容姿や服装、世間体に関して口うるさく、

何にでもきちんとしている母親を持つ女性(女の子)に多い

・「親が望むような自分でないといけない」と感じる

・「自分もお父さん(お母さん)の様でないといけない」と感じる

・劣等感が強い(「誰々と比べて私は・・・」)

・他人がほめられているのを見たり、

聞いたりすると嫌な気分がする

・過剰な競争心

・自分は何かが違うような気がする

・理由なく自分に罪悪感を感じる

・対人恐怖症

【決断の場面】

・親が他の兄弟、姉妹、他の子ばかりを可愛いがった、ほめた

・親から、いつも他の子と比較された

・「だからお前はダメ」といったように、親から人格的に否定された

・何でもきちっとしている模範的な母親(父親)を見て育ち、

「自分も女(男)として母親(父親)のようでなければならない」

と思い込んだ

・容姿や服装等の見た目に関して口うるさい親に育てられた。

特に、摂食障害の女性(女の子)

お前の性であるな

【主訴】

・異性と近づくことに違和感を感じる

・(女性が)女性らしい格好をしない(スカートを履かない、

女性らしい色の服装をしない、短髪、化粧をしない)

・(女性が)ことさらに女性らしい格好にこだわる

・「女らしさ」「男らしさ」という言葉に過剰反応する

・同性に対して批判的、攻撃的になる

・「(女性で)男にだけは負けたくない」という気持ちが強く、

意地になって働く。やられたらやり返す

(「女だからって、なめるなよ・・・」)

・生きていて何か違う感じがする

・月経前症候群(PMS:Pre-Menstrual Syndrome)

月経不順、生理痛、不正出血

不妊

更年期障害

決断の場面

・親から「お前は異性に生まれてきて欲しかった」

・「男(女)の子だったから、お父さん、お母さんはガッカリした」

等と言われた

・親が異性の兄弟、姉妹ばかりを可愛いがった

・親から「お前みたいな性格は異性に向いている」と言われた

・(女の子が)「男の子には負けるな」「女に生まれたら損」

・「女は勉強や仕事をしなくていい」「女はお嫁さんになるのが一番の幸せ」

等と母親から言い聞かされた

・(男の子が)「男は可愛くないからダメ」「男はやさしくないからダメ」

等と言い聞かされた

・性的虐待を受けたことがある(「私が女だから

こんな目に遭うんだ・・・」)

離れるな

【主訴】

・親離れできない(「私が離れると、お母さんが

寂しさから病気になって死んでしまいそう・・・」)

・親離れが恐い

・独り暮らしができない

・用事が済んだらすぐに家に帰らないといけないと思ってしまう

・(旅行先等で)親が一緒にいないと不安になる

・(旅行先等で)親が一緒にいないときだけ自由に感じる

・離れると親に攻撃されそうで恐い

・摂食障害が治らない(私の病気が治ってしまうと、

母親から離れなくてはならない)

【決断の場面】

・子どもの世話だけが生きがいで、子どもを手元から放したく

ない母親から、「お前がいなくなるとお母さんは・・・」と言ったような

メッセージを与えられてきた

・心配性で過保護、過干渉な親から、「私から離れると

危険だよ」というメッセージを与えられてきた

見えるな

【主訴】

・対人恐怖症

・存在感を示したり、目立ったりするのが苦手、恐い

・自己主張ができない

・周りのみんなと同じ、横並びでないといけないと感じる

・他の人がしていることが気になる

・(目立つので)好みの服を買えない。買っても着れない

・大きな声を出せない(「声が小さい」と人から言われる)

【決断の場面】

・すぐに暴力を振るう、いつも大声で怒鳴る等、

とても恐い親だったので、

親に見つかって怒られないように、

いつも隠れて目立たないようにしていた

・人から見える存在だと叩かれるので、隠れるようにしていた

・親から「目立ってはいけない」「出る杭は打たれる」

等と言われて育った

・親が目立たない人だったので、それを見て

「自分も目立たない方がいい」と思い込んだ

・親が目立つ人だったので、それを見て

「自分は目立たない方がいい」と思い込んだ

するな

【主訴】

・自分の考えで行動しようとすると、恐怖を感じる、

身体が固くなる、心臓がドキドキする

・自分に自信がないために、やりたいことができない

・やりたいことが見つからない(なぜなら、やりたいことを

させてもらったことがないので、「やりたい」という気持ちを抑圧している)

・やりたいことをやると罪悪感を感じる

・頭では考えるけれども(計画はするけれども)、実際にはやらない

・考えるばかりで、結論を出せない

・やらない言い訳、できない言い訳が多い

・優柔不断

・心配性

・やる前から「自分にはできない」と思ってしまう

・仕事の着手が遅い

・「これでいいですか?」と他人に行動の許可を求めたがる

・いいたいことが言えないので、人に合わせてしまう

・ハッキリと断れない、イヤと言えない

【決断の場面】

・心配性で、過保護、過干渉の親に育てられたために、

「自分がすることで、正しいことや安全なことは一つもない」

「もう自分で考えるのは面倒だから止めてしまおう」と思い込み、

いつも何かを指示してくれる人を見つけるようになった

・「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられたために

自立性を失い、「私は考えてはいけない」「私が考えると間違う」と

思うようになった

・親が恐怖心が強く、行動をしない人だった

・「一度失敗すると取り返しがつかないよ」と言われて育てられた

・失敗すると責められた

・上手くできてもほめられなかった

・いじめや虐待を受けたことがある

《能力》に関する禁止令

成功を感じるな

【主訴】

・何をやっても、どれだけやっても達成感がない。

「まだ、まだ」と感じる

・今、自分ができている事に気が付いていない

・次々にやるべき事が出てくる

・つねに「やるべきこと」をたくさん抱えている

・やりすぎて失敗する(身体を壊して身も蓋もない)

・次々やろうとして、転職を繰り返す。事業を拡大

しすぎる(「まだ、まだ」「もっと、もっと」)

・過剰にがんばり屋さん

・ワーカーホリック(仕事中毒)

【決断の場面】

・子どもの頃、常に「まだ、まだ」「もっと、もっと」

「そんなんじゃダメだ」等と言われ育ち、成功体験や

達成感を味わった経験がない

・親からほめてもらったことがない

・親から期待されずに育った

成しとげるな

【主訴】

・成功の一歩手前でいつも失敗し、最後までやり遂げられない

・成功の一歩手前で人に手柄を譲ってしまう

・「成功してはいけない」と感じる(なぜなら、

「成功すると嫌われる、妬まれる、人が離れていく」)

・何かを達成しても、そのことを人に言えない(なぜなら

、「成功すると嫌われる、妬まれる、人が離れていく」)

・なぜか、途中で止めてしまう。途中で止めたくなる

・すぐに「自分はできない」と思ってしまう

・成し遂げると(失敗しないと)、寂しくなる。悲しくなる

(なぜなら、「振り向いてもらえない」)

・飽きっぽい

【決断の場面】

・完全主義の親から「お前は何一つできない奴だ」と言われて育った

・失敗ばかりを取り上げて非難された

・成功して目立ったらイジメにあった

・成し遂げたときに、親が悲しんだ。親が寂しそうにした

(「親の役割を取ってはいけない」と感じた)

・失敗したときだけ、親が自分の方を振り向いてくれた

・成し遂げたときに、親(親友)が離れていった。遊んでくれなくなった

・親に勝負事で勝ったら、親に嫌われた。親の機嫌が悪くなった

・親から「成功すると人に妬まれるからいけない」等と言い聞かされた

成長するな

【主訴】

・「(私はまだ子どもだから、)できない」と思ってしまう

・「依存的で、自分で解決しようとしない」「自分の力で深く考えられない」

「最後までやり遂げられない」「大事なところでよく失敗する」

「いつも時間に遅れる」「うっかりミスを繰り返す」等、「できない人」の立場を取る

・義務感や使命感が希薄(「昇進する」「リーダーになる」等、

責任ある立場を任されるのが苦手)

・自分のことしか考えていない

・笑ってごまかす(できない事、失敗した事を楽しそうに話す)

・甘えん坊キャラ(失敗しても許される)

・些細なことでよく口ゲンカをする(子どものような心理状態にいることが多いので)

・容姿や振る舞い等が実際の年齢よりも幼い

・子どもや子どもっぽい人を見ているとイライラする(子どもがライバル)

・男性のロリータ・コンプレックス、女性のファーザー・コンプレックス

【決断の場面】

・過保護、過干渉の親に育てられた

・末っ子に生まれて、「お前はまだ小さいから」と親が代わりに何でもしてくれた

・子どもっぽい振る舞いをしたときだけ、「子どもらしくてかわいいね」

と条件付きで可愛いがられた

・自分が無力で何もできないと、親が喜んだ

・親がいつまでも小さい頃の話ばかりをする

(「あの頃は可愛かったねえ・・・」)

・何かをしようとすると、「子どものくせに・・・」と否定された

・子どもの頃、親から何の期待もされずに育った

・子どもの頃、両親からまったく可愛いがられなかった

・性的、肉体的虐待を受けた

・親から「大人は大変だ」と聞かされてきた

・子どもの頃に母親が父親に依存している姿を見て育った

セクシーであるな【主訴】

・セックスに対して嫌悪感や罪悪感を感じる。

セックスをすると咳や涙が出る

・セックスが怖い

・セックスをしてあげている感じがする

(自分が楽しめないので、相手が体目的のように感じてしまう)

・(女性の)不感症

・セクシーな女性に対して嫌悪感を感じる

・服を選ぶときにイヤラシク見えないかどうかが気になる

・下ネタを異常に嫌う

・過剰にセクシーな格好をする

・セックスについて無関心、無頓着、無防備(たとえば、避妊しない。

・自分が女性として性的な対象として見られている意識がなく、

誘われたらすぐについて行く等)

・性的な事について自分は関係ないと思っていて、

まったく理解しようとしない

【決断の場面】

・自分の身体的な成長を親が嫌がった

・身体的に成長してセクシーになっていく娘に対して恐れを感じた

・父親が、娘から距離を作り、娘は「セクシーになると父親から愛されなくなる」

と思い込んだ

・親の性的ないやらしい言葉や態度に嫌悪感を感じた

・家庭内で性的な話題はタブーだった

・性的虐待、レイプ(「自分がセクシーだからこんな痛い目に遭ったのだ」)

考えるな

【主訴

・自分で考えない

・自分の意見がない

・自分で決められない

・自分の考えを求められると、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる

・考える場面になると、頭が混乱する

・考える前に感情的になる。キレる

・考えることを後回しにする

・特定のこと(お金、遊び、仕事、セックス等)について考えられない

・「私は考えるのが苦手」「私は頭が悪い」と思っている

【決断の場面】

・「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられた

・「あなたは私の言う通りにさえしていればいいのよ」

・「お前は私の言う通りにしないと失敗するよ」というタイプの親だった

・自分で考えたことに対して、親が否定的、批判的だった

・自分の考えを馬鹿にされたり、笑われたりした

・「○○(お金、遊び、セックスなど)のことは考えてはいけない」と言われた

・感情的になりやすい親だった

・親が考えない人、考えられない人だった

《安全》に関する禁止令

楽しむな

【主訴】

・何をしても楽しくない、面白くない

・心から楽しいと思ったことがない

・楽しいことをやってはいけないと感じる

・楽しんだ後に罪悪感を感じる

・感動しない、興奮しない

・喜ばない

・好きなことややりたいことがわからない

・いつも楽しい事を探している

・「ラクをしてはいけない」「人生は苦しいものだ」と思っている

・わざわざ苦労をして、やりがいを感じる

・睡眠障害

【決断の場面】

・「自分だけ楽しんではいけない」と思った

(なぜなら、「親に悪いから」)

・両親のうち少なくともどちらか一人が人生を楽しまない人だった

・「調子に乗って喜んではいけない」と親から言われた

感謝するな

【主訴】

・人に対する感謝の気持ち、「ありがとう」という気持ちを感じられない

・人から「やってもらっていること」に気がついていない

・「してもらっていないこと」「足りないこと」

「満たされていないこと」ばかりを訴える

・「ありがとう」と言ったり、感謝の気持ちを感じてはいけない気がする

・心から感謝の気持ちを感じているわけではないのに、

ことさらに「ありがとう」を連発する

【決断の場面】

・家族の中で、親から「ありがとう」と言われて感謝されたことがない

・親が「ありがとう」を言ったり、人に対して感謝をしない人だった

感じるな

【主訴】

・「怒り」「悲しみ」「恐れ」「喜び」「幸せ」を感じない

・自分の感情がわからない

・周りの人の感情に合わせてしまう(「あーそうよね」)

・人と同じ感情を感じてしまう(同一化)

・思考ばかりしている

・周囲の出来事に対して、いつも第三者の立場で客観視している

・代替感情を使う(たとえば、「悲しみ」を抑圧して

「イライラ」する。「怒り」を抑圧して「ニコニコ」する等)

・痛みや満腹感、空腹感、味覚(甘い、辛い)といった「感覚」を感じない

・摂食障害(《自分が感じたいように感じてはいけない。

・母親が望むように感じなければならない》という

思い込みによって自分の感情を抑圧している

・女性が、過食・嘔吐を繰り返すことによって、感情を抑え込んだ

ストレスを発散しているケース)

・心身症

【決断の場面】

・感情を出すと抑えが効かなくなる自分に恐怖を感じた

・感情を出したときに笑われたり怒られたりした

・親が感情的になる人を否定していた

・親から特定の感情を感じることを禁止されていた

(「男(女)の子は泣いて(怒って)はいけません」)

・親のために感情を表すことをがまんした

(「私が泣くと、病気のお母さんが辛くなるから」)

・親の感情の面倒を診てきた(母親がうつ病だったので、

私はいつもニコニコして何でもないように振る舞った)

・いつも怒ってばかりいる短気な親が怖かった

(「怒ることは悪いこと」と決めた)

・いつも怒ってばかりいる短気な親が嫌だった

(「私は絶対に怒らない」と決めた)

・いじめや虐待を受けて、あまりの辛さから、

すべての感情・感覚を抑圧する(感じないようにする)ようになった

・両親が感情を自然に表現しない人だった

・両親が幸福感を感じたり、ものごとを楽しんだりしない人だった

くつろぐな

【主訴】

・のんびり、だらだらできない。のんびりすることに罪悪感を感じる

・横になって身体的に休むことはできるが、心からくつろげない

・ついガンバリ過ぎてしまう

・くつろいでいると、自分の居場所がないと感じる

・(非定型ではない)定型うつ病の人

(うつ病で休んでいる自分を責める。うつ病なのに休めない)

・肩コリ、首コリ(つねに過緊張の状態)

【決断の場面】

・くつろいだり、ダラダラしていると怒られた

(「ダラダラしてないで、ちゃんと勉強しなさい」等)

・「自分だけくつろいではいけない」と思った

(なぜなら、「大変そうにしている親に悪いから」等)

・両親がくつろいだり、ダラダラしない人だった

(「平日は仕事、週末もずっと家事で働きずくめの母親」)

・親からの汚染(「努力の先に栄光あり」

「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」等)

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