1. ワークショップ概要
目的:
感謝を通じて心の癒しを促し、ネガティブ気分(例:孤独8→3)と社会的孤立感(例:7.5→3.2、70%が4以下)を低減、安心感80%(例:8.5)、緊急支援利用20%削減(例:8.0→4.5)を達成。
参加者が感謝のメモを書き、「切手のない贈り物」として手紙を作成、自己効力感を強化。
対象:
トラウマ経験者、孤独感や心理的負担を抱える方(5-10名/サークル)。
時間:
90分(前半50分:オープニング10分、導入10分、ラウンド1:25分、ラウンド2:25分、後半40分:説明5分、手紙作成25分、共有10分)。
データ収集:
- Googleフォーム(単一フォーム、3セクション:参加前5設問、ワーク中6設問、参加後7設問)。
- セクション1は事前入力(日跨ぎ可)、セクション2・3は当日入力、1レコードに統合。
- リピーターは同じメール/ニックネームで新レコード生成。
- スプレッドシートで集計(例:対象40%、温かい60%)、CSVでLSH技術研究所に提出。
備品:
QRコードカード(Googleフォーム用)、紙カード(オフライン用)、ペン、シール、感謝ボード、プロジェクター(任意)、飲み物、名札(ニックネーム可)。
2. ファシリテーターの役割と心構え
役割:
- 心理的安全な場を構築、参加者の自由(話す/書く/聴く)を尊重。
- 感謝の共有を促し、共感(孤立感低減70%)と安心感80%を高める。
- Googleフォーム入力と紙カードを管理、データ収集をサポート。
心構え:
- 温かく穏やかな口調(敬語)で、トラウマ経験者に配慮。
- 強制せず、「パスOK」「書かなくてもいい」を繰り返し伝える。
- 参加者の反応(うなずき、表情)を観察、共感を促す(例:「素敵な話ですね」)。
- 時間管理を徹底、ゆったり進行で安心感80%を維持。
3. 進行マニュアル
(1) 事前準備
フォーム確認:
- Googleフォーム(「切手のない贈り物」)をチェック:
- セクション1(参加前:5設問)、セクション2(ワーク中:6設問)、セクション3(参加後:7設問)。
- 設定:「回答を制限しない」「メールアドレス収集任意」「回答編集可能」「回答者にメール送信」。
スプレッドシートを確認、事前回答(セクション1)を把握。
備品準備:
- QRコードカード(フォーム用)、紙カード(オフライン用)、ペン、シール、感謝ボードを用意。
- 名札と飲み物を配布、会場を円形に配置(サークル形式)。
参加者対応:
- 申し込み時にフォームリンク/QRコードをメール送信:「参加前アンケート(2-3分)を事前にご入力ください。編集リンクを保存してください。」
- リピーターに「同じメール/ニックネームを」と案内。
(2) オープニング(0:00-0:10、10分)
目的:
心理的安全性を構築、リラックスと参加意欲を高める。
進行:
自己紹介(2分):
「皆様、はじめまして。ファシリテーターの〇〇です。この時間が皆様にとって温かいひとときになれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。」
ワークショップ説明(3分):
「本日の『切手のない贈り物』は、感謝の気持ちを見つけて、心に温かい贈り物を作る時間です。感謝は小さなことで構いません。例えば、誰かの笑顔、今日ここに来れたこと、コンビニの店員さんの親切など。話すも書くも自由、気楽にご参加ください。」
例:「私自身、昨日カフェで静かに過ごせたことに感謝しました。」
ルールとフォーム案内(2分):
「ルールは3つです。話したくないときはパスで大丈夫、他の方の話は否定せずうなずくだけ、スマホ入力は匿名で安全に管理します(LSH技術研究所)。」
「QRコードでフォームに入力します。事前に『参加前』を入力した方は、送られた『回答を編集』リンクで続きを。未入力の方は今から2-3分で入力してください。メールやニックネームは任意、紙カードでもOKです。」
アイスブレイク(3分):
「最近の小さな幸せを一言、話したい方は?例:美味しいご飯、晴れた空。ご自由にどうぞ。」
例:「私自身、今朝のコーヒーが美味しかったです。」
促し:「〇〇様の幸せ、素敵ですね。共感された方?」(うなずき)
ポイント:
QRコードカード配布、紙カードを案内。
リンク紛失者対応:「メール/ニックネームを教えてください、編集リンクを再送します。」
安心感80%を意識、強制せず笑顔で進行。
(3) 導入:感謝の効果を共有&理解(0:10-0:20、10分)
目的:
感謝の効果を伝え、期待感(プラセボ効果)と参加意欲を高める。
進行:
感謝の効果説明(4分):
「感謝が心にどんな効果をもたらすか、ご存知ですか?感謝を考えると心が軽くなり、つながりを感じやすくなります。研究では、感謝を書き出すと気分が10~20%明るくなると言われています(ハーバード大学, 2018年)。例えば、誰かに『ありがとう』と思うだけで、少し前向きになれます。」
「今日、感謝を見つけて手紙にすることで、心が温まる時間を作ります。渡さない手紙なので、気軽に自分らしい感謝を残してください。」
参加者との共有(4分):
「皆様にとって、感謝とはどんなイメージですか?一言で話したい方?例:温かい、難しいなど。」
例:「私にとって、感謝はほっとするイメージです。」
促し:「〇〇様のイメージ、素敵ですね。共感された方?」(うなずき)
フォーム入力(1分):「QRコードで『参加前』の感謝イメージを入力してください。選択肢を選ぶだけ、1分で終わります。」
締め(2分):
「いろんな感謝のイメージがありますね。それが今日のスタートです。次はサークルで、感謝のメモから始めます。気楽にご参加ください。」
ポイント:
QRコードでセクション1入力(未入力者)または編集リンクで確認。
複数選択(温かい/嬉しい)で抵抗感を軽減、匿名で安心感80%。
(4) ワーク前半:ラウンド1(0:20-0:45、25分)
目的:
感謝の3要素(対象・理由・今の気持ち)をメモし、手紙の下書きを作成。
進行:
説明(2分):
「これから感謝のメモを書き、手紙の下書きを作ります。3つの質問で進めます。誰に、なぜ、今どんな気持ちか、気軽に書いてください。話すのは後で、書かなくても見返すだけでもOKです。」
ステップ1:対象(8分):
「感謝で思いつく人や場所は?例:家族、友達、公園。1人/1つ選ぶなら?QRコードの『ワーク中』セクションで入力、紙カードでも可。」
4分メモ、2分選択、2分入力(例:母)。
ステップ2:理由(8分):
「その人に、なぜ感謝?例:ご飯を作ってくれる、話を聞いてくれる。同じQRコードで入力してください。」
6分メモ、2分入力(例:ご飯を作る)。
ステップ3:今の気持ち(7分):
「その感謝を振り返って、今どんな気持ち?例:温かい、穏やか。QRコードで入力、選択肢もあります。」
5分メモ、2分入力(例:温かい気持ち)。
ポイント:
質問ごとにQRコード/紙カードを案内、編集リンクで追記。
パスOK、書く自由で安心感80%。
データ:対象(家族40%)、理由(支え50%)、気持ち(温かい60%)。
(5) 振り返り1(0:45-0:50、5分)
目的:
ラウンド1のメモを振り返り、共感を促す。
進行:
「皆様、感謝のメモを書きましたね。書いたことで何か感じた方?」(うなずき/挙手)
「次は、このメモを自由に話したり聴いたりします。気軽にどうぞ。」
ポイント:
強制せず、軽い反応(うなずき)で孤立感低減(70%)。
(6) ワーク前半:ラウンド2(0:50-1:15、25分)
目的:
ラウンド1のメモを共有、共感で孤立感低減(70%)。
進行:
開始(2分):
「メモった感謝を話したい方、自由にどうぞ。誰に感謝?なぜ?今どんな気持ち?1人1分、パスも聴くだけもOKです。QRコードの『ワーク中』で追加メモもできます。」
共有(20分):
希望者が時計回りで話す(1人1分、例:「母、ご飯を作ってくれて、温かい気持ち」)。
3~4人ごとに:「〇〇様の話、共感された方?」(うなずき/挙手)
適宜促す:「他に話したい方?」「似た感謝を思い出した方?」
話さない人はQRコード/紙で追加メモ(例:友達、話を聞く、安心)。
締め(3分):
「いろんな感謝が聞けて温まりますね。話した方、聴いた方、メモった方、全部がこのサークルの力です。次は手紙にまとめます。」
「心動いた方?」(うなずき/挙手)
ポイント:
設問なし、自由共有で負担ゼロ、共感で孤立感低減。
QRコードで「ワーク中」追記、紙カード併用。
(7) 後半:感謝の「手紙」作成(1:15-1:55、40分)
目的:
ラウンド1のメモを基に手紙を書き、自己効力感を強化、孤立感・ネガティブ気分を低減。
進行:
説明(5分):
「前半のメモを『切手のない贈り物』として手紙にまとめます。感謝を書くと心が軽くなり、つながりを感じます(ハーバード大学, 2018年)。渡さず、心に秘めるもの。自由に書いて、メモを見返すだけでもOKです。」
書き方のコツ:
«メモ(誰に、なぜ、気持ち)を見て、自由に文章に。例:『母、ご飯を作ってくれてありがとう。温かい気持ち。』」
«心からの言葉をそのまま、短くてもOK。」
«QRコードの『ワーク中』で入力、紙カードはシールで飾れます。」
「最後に『参加後』アンケートを2-3分でお願いします。」
手紙作成(25分):
QRコードで「ワーク中」セクション(手紙・表現)を入力:
手紙:「自由に書いてください」(例:母、ありがとう、穏やか)。
表現:「将来どう表せそう?」(例:笑顔、複数選択)。
紙カードで書くも可、静かなBGM(ピアノ/自然音)で集中。
巡回:「順調でしょうか?ご質問があればどうぞ。」
共有とクロージング(10分):
「手紙を書いた方、見返した方、素敵な時間ですね。話したい方、誰に書きました?一言で。」(例:家族、挙手)
「1文をボードに残したい方は、紙に書いてスタッフに。例:誰かにありがとう。」
「皆様の感謝がボードに残り、カフェや公民館で地域の方に見ていただけます。QRコードで『参加後』を2-3分で入力してください。」
締め:「皆様の感謝で温かい時間になりました。次回も作りましょう。ありがとうございました。」
ポイント:
自由記述で負担ゼロ、紙カードで装飾可。
共有は一言/匿名、共感で孤立感低減70%。
データ:対象(家族40%)、気持ち(温かい60%)、表現(笑顔50%)。
(8) データ管理
当日:
スプレッドシートで事前回答(セクション1)を確認、リンク紛失者に編集リンクを再送。
紙カードを回収、メール/ニックネームでレコード特定。
後日:
紙カードをフォームに入力(リピーターは「以前参加:はい/いいえ」確認)。
ピボットテーブルで集計:
- 対象:家族40%、友達30%。
- 気持ち:温かい60%、穏やか20%。
- 孤立感:7.5→3.2、70%が4以下。
- 安心感:8.5、85%が8以上。
- 支援ニーズ:8.0→4.5、44%減少。
個人情報(メール/ニックネーム)削除、CSVでLSH技術研究所に提出。
4. 注意点
トラウマ経験者への配慮:
パスOK、書く/聴く自由を毎回強調。
感情が高ぶる参加者に「ゆっくりで大丈夫」と声かけ。
時間管理:
90分を厳守、ゆったり進行を意識。
遅延時はラウンド2を20分、共有を8分に短縮。
リンク紛失対応:
スプレッドシートでメール/ニックネーム検索、編集リンク再送。
例:「taro@example.comの編集リンクを再送します。」
リピーター対応:
「同じメール/ニックネームを」と案内、初回と2回目をスプレッドシートで比較(例:孤独7→6)。
匿名性:
メール/ニックネーム任意、提出前に個人情報削除。
5. ファシリテーター向けQ&A
参加者が話したがらない場合
「聴くだけ、書くだけでもOK」と伝え、うなずきで参加感を促す。
フォーム入力が難しい場合
紙カードを提供、スタッフが後で入力。「スマホが苦手でも大丈夫」と声かけ。
リンク紛失が多い場合:
スプレッドシートで検索、編集リンクをその場で再送。紙カードを多めに用意。
時間が足りない場合:
ラウンド2の共有を短縮(15分)、手紙作成を20分に調整。
感情が高ぶる参加者
「ゆっくりで大丈夫、書くだけでもいいですよ」と個別に声かけ、休憩を提案。